「Territory」がAppStoreに並ぶまで…その2「できた!?」
「Territory」がAppStoreに並ぶまで…その1「作る」 - モノバイトとスマートフォンアプリと他何か の続きです。
地形の取捨選択
前回の日記に「Territory」は元々携帯電話用に作ったゲームと書きました。それに用意された地形は
- 城:移動できない・ここに書かれた数字になるように領地を区切る
- 平地:移動可能・領地として数える
- 水面:移動不可能・領地として数えない
- 橋:移動可能・領地として数える
- 山:移動不可能・領地として数える(特殊)
だけでした。
さて…iPhoneに移植するにあたって…地形を追加するかどうするか?
そのまま移植するだけであれば完成する時間は短い!とも思いましたが、やっぱり新しいことを追加したくなるのはプログラマのサガでしょうか。いくつか地形を追加することにしました。
- 何度でも移動できる・領地として数える→森として採用
- 移動方向の明暗が反転する→街として採用
- 何度でも移動できる・領地として数えない→没
- 現地点の全方向1マスの明暗が反転する→没
- ワープする→没
- 橋の開閉が行われる→没
- 他、没案多数
マップの見た目を優先するために大量に地形(とルール)を追加するか…パズル的要素を強調するために最小限の追加にするか…かなり悩みましたが、最終的にはパズル的要素を強調する選択をしました。これはどちらの方が良かったのか…今でも悩ましいところです。*1
技術的ハマリ
UIKitが思ったより描画速度が遅い…
Audio Queueで頻繁に効果音を鳴らすと遅い…
あとはステージ作って文章翻訳して音楽作れば出来上がり!
まぁ…まだ結構作業が残っているということなのですが。
この時点で既に9月初旬を迎えていました。が、順調に進めば9月の内に販売することも可能!
…順調に進めば。
日本のiPhoneアプリ開発者の皆様におなじみのアレ
はい、日本語でアカウントを作成すると発生してしまう諸問題ですね。有名なパターンは審査が終わったアプリが「Pending contract」状態になり2ヶ月くらい待たされるというヤツでしょうか…もちろん弊社ことモノバイトもアカウントは日本語で登録しましたよ!*2
弊社は日本語の情報が英語標記に修正されてからアプリを審査に出そう!という戦略を採りました。その結果、8月中旬頃に修正依頼をして、修正されたのは12月末でした。メール・メール・電話・メールの毎日でしたが…結局は待つしかなかったというお話。
ということで、iPhoneアプリを9月中にAppStoreで販売するという夢は儚くも散った2008年でした。。。iPhoneアプリの収入を期待して動いていましたが、販売できないのでは話にならんということで、しばらくはiPhoneアプリ開発以外の仕事をして日々を過ごすことに…*3。